Monthly Archives: 3月 2012

藍1歳になる。 +α 山梨で猫ボランティアさん募集

前回までの小虎(シャオフー)のことの記事にもコメントありがとうございました。長くて重い記事であったにもかかわらず読んでくださった方々、ありがとうございました。
これからも、小虎のことは折に触れて書き続けていきたいと思います。
また、いろいろ思い出してど~んと重い記事になることもあるかも知れないですが、これからはなるべく小虎のことも、楽しかった思い出として書き記していきたいと思います。小虎とすごした7年は、1%が病気のつらい思い出で、99%は楽しい思い出なのですから!
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ねえちゃんさんのところで知りました。
以下、ねえちゃんさんのところから転記です。
山梨の廃バスのなかで暮らす猫たちのお世話をしているかたのブログ、「ねこばす」さんのところで、
山梨在住のボラさんを募集しています!!
心当たりがあるかた、ご近所の方で猫ボランティアにご興味があるかた、いかがでしょうか。
ご連絡先はねこばすさんのページのリンクからブログへいって、ご連絡してみてくださいね。
以下ねこばすさんのところからの転記です。
「山梨県都留市にお住まいで猫のお世話(餌やり・水交換・トイレ掃除・投薬・スキンシップ等)が出来る方はおられませんか。
週に一度程で構いません。現地で暮らす猫さん達の事を一番に考え動いて下さる方、いらっしゃいましたらメッセージ頂けますと幸いです。
宜しくお願い申し上げます。 」
以上。
転記など、よろしくお願い申し上げます。
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うちの藍(ラン)ですが、1歳になりました。
3月18日か19日が誕生日なんです。

トラさんウメさんの日常
(実家の方撮影)


こんな感じで出てきたんですって。

トラさんウメさんの日常
(実家の方撮影)


みんなほんとに生まれたては真っ白ですね~。
藍は5にゃん兄弟なんですが。どの子がいつ、っていう順番を実家の方が覚えてなくて…。
18日から19日にかけての夜中に次々と生まれたそうなんですよ。

トラさんウメさんの日常
(実家の方撮影)


そんなわけで、18日か19日かはっきり分からないんですが。
うちでは勝手に、18日とすることに決めまして…。
3月18日は藍の誕生日なのです。

トラさんウメさんの日常
以下の写真は家に来たてのころの藍なんですが。
まだお顔の模様がはっきりしてないです。
鼻筋のところと尻尾くらいかな~。薄茶色なのは。

トラさんウメさんの日常
細くて小さかったな~。
こんな細い子今まで知りませんよ。実家の子より小虎より美梅より細い!
赤ちゃんの頃はもっと小さかったんですよね~。
トラさんウメさんの日常
ソファーとクッションの間に挟まっちゃって、ボーっとしてます。
トラさんウメさんの日常
ほんとに小さくて細くて。
Kotoraがちょっと力を入れたら首とか折れちゃうんじゃないかって…。
そんな華奢なのに走り回ってあちこちぶつけて…。
トラさんウメさんの日常
ある日、気がついたら、首がいきなり太くなっていてびっくりしたんです。
ある朝突然そのことに気がついたんですよ。
あれ?こんな太かったっけ?って。
トラさんウメさんの日常
その時、ああこの子大きくなってきてる。成長してる、って実感したのでした。
捻挫とかもしたけれど、手足もどんどん丈夫になって…。
トラさんウメさんの日常
今では体重の増えすぎに注意しなくてはいけないくらい…。
片手で軽々持ち上げられたのに。
今では両手で抱っこしてても重いくらい。
トラさんウメさんの日常
大きくなったね~。藍。
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・・・・と、今日の藍。


トラさんウメさんの日常
お誕生日に…新しい首輪を装着!
いや…12月にお届けしてもらってたんですけどね。
特別な日、お誕生日にあげたい!と思って。
トラさんウメさんの日常
Gaviちゃんのところのお店(chez gavivi)の首輪です。(届けてもらった日の記事へ→
ヘンプの首輪にラピスラズリとローズクォーツが編みこまれているんですよ~。
青い色が藍に合う。真っ白な肌によく映える!
飼い主を癒すがために動物たちが吸収する負のパワーを癒してくれるらしいです。
トラさんウメさんの日常
もしかしてもしかして…もしかしたらサイズが合わないかも!
と焦ったんですが。大丈夫でした。
藍…あんな首細かったのにいつの間に…。
柔らかいから気にならないみたいです。
しかし、正面から見えない…。肉?肉に埋もれているの!?

トラさんウメさんの日常
藍という芽はどんどん伸びています!
ん、ん、芽がちょっと斜め…?
気にしない。
元気ならそれでいい。

トラさんウメさんの日常
藍、いつもKotoraたちを元気付けてくれてありがとう。
藍、Kotoraが悲しかったときにぐんぐん前にひっぱってくれてありがとう。
藍、長生きするのよ。
藍、いつまでも元気でいるのよ。
藍、
これからも楽しく一緒に暮らそうね!


小虎の心臓 ③ - 選ばれなかった手術という選択肢

以下の記事は全く医学的専門知識のない一飼い主が、獣医師との会話や本・インターネットで集めた情報を元に、個人の記録としてまとめたものです。書かれてあることには医学的に間違ったことも含まれているかもしれませんのでご了承ください。
②(昨日の記事)の続きです。よかったら最初からお読みください。
専門医の診断を受けてから小虎が旅立つまでの間、私たちは手術と言う選択肢について考え、インターネットでも情報を集めました。(専門医は私たちがインターネットで集めた情報を読んで質問したことに対しても、快く回答してくれました。)

トラさんウメさんの日常

そのとき私たちがインターネットで集めた情報は次のようなものです。
総合的にPDAについて図も入れて判りやすく説明してあるなと思ったサイトは、
ミュンヘン大学のサイト(独) です。
特に、猫のPDAについて詳しく説明してあるサイトは以下のようなものでした。
カナダ獣医ジャーナル(The Canadian Veterinary Journal)のAllen医師の論文(英)
その他、★(英)など。
また、犬と猫両方のことが書いてある以下のようなサイトも見つけました。
壱岐動物病院のサイト。
その他、など。
★(英)★(英)★(独)などの海外の情報もあります。
猫のコイル手術についてのこのような報告(日)も見つけました。
入手できませんでしたが、こちら(英)こちら(英)には、猫へのコイル手術に関する論文が掲載されているようです。
犬のコイル手術に関する論文もありました。★(独)および★(独)

トラさんウメさんの日常

アメリカでの研究が一番進んでいるという印象を受けました。また猫の手術の実例が一番多そうなのもアメリカでした。日本でもドイツでも、PDAに関する情報は少ないように思われました。また、猫のPDAの手術の症例はほとんど見つかりませんでした。おそらく猫の場合、PDAが見つかりにくいか、見逃されている場合が多いのではないかと思います。
手術をするならともかく、引越し先の近くの大学病院で、カテーテル・コイル手術の専門家の話も聞いてみたいと思っていました。その大学の先生や学生が書いた論文を見ていても(もちろん全部理解できたわけではないですが)、その専門医のところでの手術と言う考えに私たちは傾きかけていたのです。だから、引越ししたらすぐにでも、小虎をその病院に連れて行くつもりでした。

トラさんウメさんの日常

私たちは小虎と一緒に引越しをするということを信じて疑わなかったのです。小虎は一緒に引越しをして、その大学病院へ行き、それから決断する、と決めていたのです。

トラさんウメさんの日常

2011年2月の終わり、ある人間の、心臓専門医に話を聞く機会がありました。友人のお父さんです。上記のように、PDAは人間にもある病気ですので、PDAのことはもちろん良く知っておられました。友人のお父さんは、手術はやめたほうがいい、リスクが高すぎる、と言いました。コイルを入れても穴が大きい場合はコイルがいずれ流れてしまい、別の血管を詰まらせてしまうかもしれない、と。

トラさんウメさんの日常

友人のお父さんのこの意見は、今では私たちの慰めになっています。というのは、私たちは12月に専門医に見せた後すぐにでも手術をするべきではなかったのか、と思ったからです。ブログにも書いたように、2011年は年明けからいろいろと大変な時期でした。それで、私たちは忙しさにかまけて、小虎の手術を先延ばしにしてしまっていたのではないか、と自分たちを責めたのです。しかし、肺の水のことがあったので、その時期の手術はいずれにしても不可能でした。

トラさんウメさんの日常

あるサイトで、生後すぐにPDAの手術をした子猫がその後も元気に暮らしているという記事を読みました。生後すぐに小虎と出会っていたら。それでなくても、最初の病院でPDAが原因による心肥大だ、ということが分かっていれば。小虎がせめて引越しするまで待っていてくれたら、手術をして小虎は助かっていたかもしれない。とか。いろいろな可能性が頭をよぎりました。

トラさんウメさんの日常

でも、約7年弱の間、小虎の心臓はがんばってくれた。そのことに感謝しないといけないのかなとも思います。きっとそうなのでしょうが、まだ「感謝」するまでには至っていません。1年経っても、です。

トラさんウメさんの日常

この間博物館で、猫の心臓を見る機会がありました。猫の心臓は、とてもとても小さいものです。ほんとうに小さくて、小さいとは思っていたけれど、こんなに小さいなんて、と驚きました。小ぶりのチューリップのつぼみほどの大きさです。
私たちは、手術しなくて良かった、と言い合いました。こんな小さいものにメスを入れるなんて。そんなことをしなくて良かった、というのがその時の率直な気持ちでした。
正直なところ、実際手術のことをどうしていたかは今でも分かりません。

トラさんウメさんの日常

おかしな話ですが、心臓からチューリップを連想して、小虎がチューリップを愛でていたことを思い出したので、その日私たちはチューリップを買って活けました。

トラさんウメさんの日常

小虎が旅立った翌々日に書いた記事にも書きましたが、ブログを始めて以来、きちんと小虎の心臓のことを書いたのは今回が初めてです。ずっと書こうと思っていたのに、書いてしまうと決定的なことが分かってしまいそうで、それが怖くてずっと書けませんでした。
今回初めて記事にできて、小虎との約束を果たせた気分になりました。

この記事が、少しでも同じ病気で苦しんでいる猫さんや飼い主さんのお役に立つとよいなと思います。

トラさんウメさんの日常

最後まで読んでくださってありがとう。

小虎の心臓 ② - PDA 猫の動脈管開存症

以下の記事は全く医学的専門知識のない一飼い主が、獣医師との会話や本・インターネットで集めた情報を元に、個人の記録としてまとめたものです。書かれてあることには医学的に間違ったことも含まれているかもしれませんのでご了承ください。
①(昨日の記事)の続きです。よかったら最初からお読みください。
2010年12月8日、隣町の心臓専門医を訪れました。予約をしていたにもかかわらず、急患が入るなどして2時間くらい待たされましたが、その専門医は麻酔をせずに小虎を超音波検査し、とても丁寧に説明してくれました。
ものすごい早口の先生なので、聞き取るのが大変でしたが、相方が一緒にいたので後から相方がきちんと紙にまとめてくれました。その専門医は、専門用語で分からないところがあるとそれもきちんと説明してくれました。少しの嫌な顔も見せず。この先生は信頼できる、と思いました。

トラさんウメさんの日常

私たちが掛かりつけだった獣医から得たものは単なるDiagnose(診断)であり、Prognose(予見・見通し)ではないと専門医にいわれました。(掛かりつけだった獣医は、Diagnose(診断)すら正しくしていなかったことになりますが。)
専門医は、改めてDiagnose(診断)を下し、Prognose(予見・見通し)を行いました。それは今後どうするかの方針、どうすれば状況が良くなるか、という提案だったのです。小虎がこれまで処方されていた薬、フォルテコールには、状況をなんとか今の状態に保つことしかできていませんでした。掛かりつけだった獣医にずっと通っていたら、なんら詳しいことすら知らずにある日突然小虎を失っていたことでしょう。
後から分かったことで、これも私たちを慰めたのは、それでもそれ(フォルテコールを与えること)がおそらくできる限り最善の方法だった、と言うことです。

トラさんウメさんの日常

小虎の肥大型心筋症(Hypertrophe Kardiomyopathie)の原因は、先天性の「動脈官開存症(Persistierender Ductus Arteriosus / Patent ductus arteriosus、以下PDA)でした。
PDAとは。本来、人間でも動物でも、心臓から肺にいく動脈管が、生後すぐに閉鎖するのですが、それが閉鎖せずに開いたままになっている心臓病のことです。

トラさんウメさんの日常

胎児の間、動脈管は大動脈と肺動脈を結び、胎児は肺を使わず酸素を取り込むため、心臓から肺への血液の流れをほとんど必要としません。そのため、無駄な回り道をしないように動脈管があるのです。生まれるとすぐに肺呼吸が始まり、血液の流れが変わるため、必要のなくなった動脈管は生後1週間の間に普通は閉じるのです。しかし、それが閉じずに開いたままになっているのが、このPDAなのです。

トラさんウメさんの日常
左側は正常な心臓・右側はPDAのある心臓

PDAの場合、血液の流れが大動脈から肺動脈に戻ってしまうため、肺に大きな負担がかかります。そのため、肺に一定以上の水が溜まってしまう、肺水腫などの症状が現れることになります。肺水腫がひどくなると心不全になってしまいます。
なぜ心肥大がおこるかというと、血液が逆流することによって心臓が圧迫され、そのリアクションとして心臓がその逆流に耐えられるように徐々に心筋を強化することによって左心室が肥大してしまうのです。心筋が厚くなると心臓の弁がうまく機能しなくなります。弁がうまく閉じたり開いたりしていないため、心雑音が聞こえるのです。(どのような心雑音か、こちらのサイトで音を聞くことができます。ドイツ語ですが、スクロールして下のほう、Kontinuierliches Geräusch: und mit PDAというところをクリックしてみてください。小虎の心雑音はまさにこの音でした。)

トラさんウメさんの日常

PDAは犬に多く、猫では珍しい病気だと言われています。実際、インターネットで調べたときも、犬では多くの症例が見つかったのですが、猫ではほとんど検索に引っかかりませんでした。
専門医が言うには、猫の場合は犬と違い、自分で行動を制限したりすることで、うまく肺に負担がかからないような体勢を取ったりして調節しているとのことでした。なので、猫の場合はそう早く肺水腫の症状が現れないそうです。
専門医も言っていましたが、インターネットの情報によると、PDAをそのまま放置しておくと、長くても3年くらいしか生きられないだろうと言うことが書かれてあります。人間の場合は多くの場合、生後すぐにいろいろな検査をすることで、PDAを早期に発見することができ、見つかれば生後2,3ヶ月の間に手術し、その後は普通に生活することができるということでした。

トラさんウメさんの日常

小虎の場合、家に来た時点ですでに生後4,5ヶ月でしたので、生後すぐの手術と言う選択肢はなかったわけです。成長してからの手術もできることはできますが、成功率は生後すぐのそれと比べると低いそうです。
また、小虎のPDAはすでに大きくなっており、さらに専門医に見せた時点で肺に水が溜まっているということを言われました。これは致命的なことだったと思います。そのような状態であるのに、少しもつらそうな様子を見せない小虎に専門医は驚いていました。本来ならばかなり苦しいそうです。小虎がこれまで現状維持できたのは、ずっと飲ませ続けてきたフォルテコール(血管拡張剤)のおかげもあるだろうとも言っていました。
猫は病気がかなり進行するまで症状を表にあまり出さない、ということを改めて思い知らされました。

トラさんウメさんの日常

小虎にも、手術という選択肢があるにはある、ということを言われました。
小虎の場合、手術によってPDAを閉じると、肺にそれ以上の負担がかからなくなるため、肺水腫の危険は免れます。心臓はいくらかは小さくはなりますが、しかしながら完全に元に戻るわけではありません。手術後も薬は飲み続けなければならないだろうということを言われました。しかし、状況は随分改善されるかもしれない、とも言われました。
このまま手術せずにいると、後1,2年の命かもしれないと言われました。それより早くなる可能性もある、と。

トラさんウメさんの日常

手術には二つの方法があります。一つは開腹手術によってPDAを縫ってしまう手術。その場合、心臓自体にメスを入れるため、負担はかなり大きくなります。もう一つはPDAの穴にコイルを入れてふさぐ方法です。その場合はカテーテル手術となります。(コイルとはどんなものかの写真がこのサイトにあります。ドイツ語ですが写真を参照ください。)
私たちがそのとき訪れた専門医は、前者の手術ができる、と言いました。開腹手術のほうです。一方、私たちの引越し先、今住んでいる町の近くの大学病院には、もう一方の手術ができる専門家がいるという話でした。
その日、2010年12月8日は、とりあえずの肺水を取り除いてしまわないことには手術もできないため、フォルテコール(血管拡張剤)にあわせて利尿剤(Dimazon)と心臓の動きを助ける強心剤(Atenolol)を処方されました。

トラさんウメさんの日常

その一週間後の12月15日と、さらに23日にも、利尿剤の働きを見るために専門医で検診を受けましたが、残念ながら期待したような変化はありませんでした。そのため、現状で手術をするのは無理だと言われました。肺の水が減り、心房が少し小さくなり、また血液の流れにリズムが戻る必要がある、と。
手術は前回も言われたように、いずれにしろリスクが高く、手術中に命を落とす可能性もあるかもしれないと専門医は言いました。しかしながら手術をしないと、1,2年のうちに小虎は肺水腫で苦しむことになり、その場合は別の選択肢(安楽死)も考慮に入れなければならないかも知れないとも言われました。あるいは、もっと早くに突然死んでしまうこともあるかもしれないとも。

トラさんウメさんの日常

手術ができるような状態になれば、手術をするなら早いほうがいいが、するかどうかの選択はもちろん飼い主であるあなたたちに委ねる、と言われました。
もしカテーテルでコイルを入れる方法を、引越し先でするならば、そこの専門医に紹介状を書く、と言ってくれました。
ただ専門医は最後に、正直な話、このような事例は猫ではこれまでに1,2件しかなく(ドイツで)、そのため成功するかどうかの統計が少なすぎる。もしこれが僕の弟の飼い猫なら、僕は弟に手術を勧めないだろう、と洩らしました。
結局、専門医の診断は正しかったわけです。小虎は手術することもなく、それから3ヵ月後に旅立ってしまいました。

トラさんウメさんの日常

③につづく。