Daily Archives: 2011年12月11日

「台所をつくる」とは?

前回の記事にもコメントありがとうございました。
ねえちゃんさんのプレゼント良いでしょう~。ほんと、お一人お一人にあったものを選ぶってお心遣いがうれしいですよね。
Aneさん、ところも全滅…。やっぱ日本と気候が違うからですかねえ。来年はがんばりましょうね、お互い。REIさん、心強い…コメです。えっと、Kotoraもハーブ枯らした事あります。
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前回の記事へのむちこさんからのコメントで、台所をつくる、って日本ではあんまりないことだと思ったので、時系列が前後しますけど、台所をつくった時のことを今回は記事にしてみようと思います。
(注:台所って、部屋のことじゃなくてキャビネット(調理台・シンク・コンロ・棚などなど全部含めた)のことです。)
長いですが、良かったらお付き合いください。
今年の5月初旬の記事です。

トラさんウメさんの日常
キッチンの引き出しや棚などが入っていたダンボール。の山。の前にたたずむ美梅。

最近来てくれるようになった方々はご存じないかもしれませんが、Kotora家は今年の3月の終わりに引越しいたしまして。新しい住居にはキッチンセットが入っていませんでした。と書くと、新築なの?ということをよく聞かれましたが、いいえ。新築入居ではありませんし、しかも賃貸のマンションですよ。
でもドイツではよくあるんです。

トラさんウメさんの日常
つくりかけの棚の中をチェックする現場監督美梅。

日本では一戸建ちの新築の場合はキッチンのタイプや色などは住む人が決めるかもしれませんが、マンションではもともと設置されてるから決めるも何も、って感じですよね。新築一戸建ちのときでも自分では、よほどのことがない限り、あんまりあれこれ決めたりせず専門家にお任せしますよね?
でもドイツでは一戸建ちの新築じゃなくてもキッチンセットは自分で設置しなきゃいけないことが多いんです。Kotoraも最初は「は?」という感じだったのですが、引越しの時にキッチンセットを全部もって行っちゃう人って結構いるんです。
だから、自分で台所専門店あるいはBaumarktと呼ばれる工具から各種機材を売っているお店あるいは家具専門店あるいはIKEAに行って、モデルキッチンを見て、自分で組み合わせなどを考えて決めて、それぞれのお店で注文して設置するのもお願いする、ということをします。Kotora家も最初はキッチンセットが付いた部屋が良かったんですが、今済んでいる部屋が気に入ったので、なくても決めてしまったんですよね。

トラさんウメさんの日常
ちゃんと水平に立っているか、現場監督美梅の厳しいチェックが入ります。

以前お話したように。

 

1月から相方はプチ単身赴任。2月は日本に一時帰国。3月は引越し準備。などなど。まったく引越し前に台所のことを決める余裕がなかったので。引越し後、4月はウィークデーにKotoraが一人で上記のような専門店などにモデルを見に行き。ある程度目安をつけて、休みの日に相方ともう一度見に行く、ということを繰り返しておりました。Kotora家は全く裕福ではないので、高級キッチンセットはもうハナからさくっと削除。一歩お店に入って、あ、ここは場違いというところも多かったので、その点では選択肢が少なくてよかったんですが。(笑)それでもデザインなど見たかったから、高級家具屋などでうろうろしていて、店員から「これは高いんですけどね」ってわざわざ言われることも。(注:ドイツではお客さまは神様ですの精神ナッシング)
結局いろいろ考えてもうめんどくさくもなっちゃって。IKEAのにすることに決めたんですが。
そこからもまた長い道のり…。

トラさんウメさんの日常
ああそこねじが緩んでるわよ!
 

ここで素朴な疑問。日本でもIKEAってコンセプトとか店舗のつくりとか全くドイツのと同じだと思うんですけど…。台所なんて誰も一からつくらないじゃないですか。それでも日本のIKEAってこっちと同じように台所のモデルとか置いてあるんですかね?
しばしネットで確認。あ~日本のIKEAでも売ってるんですね。しかし自分でキッチン決めて設置する人っているんですかね?


トラさんウメさんの日常
引き出しはちゃんとはまっているの?ずれはない?
 

とにかくIKEAにほぼ連日通い。シンクから棚から引き出しの取っ手にいたるまでを決めるんですが。コンピューターのプランナーソフトを使って家の台所の部屋の高さ広さに合うようにしなくちゃいけません。
うち、最上階なので、天井がけっこう斜めのところが多くて、そこに合う高さにすってのがものすご~いややこしいんです。
しかも4月ってまだ小虎のことのショックからもあまり立ち直っていなくて、心がまだ萎えている時期だったので、そ~んなにわくわくという心境ではなかったのがまた、こうした細々した事を決めるのに適した時期ではなかったわけで。けっこういろいろ決めるってことにうんざりしていたなあ。
それでも何とか全部決めて。

トラさんウメさんの日常
ねじが落ちてるわよ!危ないじゃない!

そして注文して。さすがに全部ウチの車に積むのは無理だったので、配達してもらって設置作業。 

配達の人がまただめだめで、配達されたものの確認は急ぐからとせかすわ、だから後で確認したらウチの配達するものの中に別のヒトのところのは入ってるわ、配達物の上にコーヒーはぶちまけてるわ、…。で。IKEAの設置サービスにやってもらうのはちょっと不安。ってことになりました。ネットで確認すると、IKEAが外注して、設置するための技術者を呼ぶ、ということだったので、責任の所在とかもうやむやになりそうで嫌だったので。(注:ドイツはヨーロッパのほかの国よりはもしかすると仕事の完璧度が高いかもしれませんが、日本から比べるとその辺のサービスはだめだめです)

トラさんウメさんの日常
壁を傷つけたらだめよ。出るときに塗りなおさなきゃいけなくなるわよ!


そんな事情からKotora家では、IKEAではなく別のところ(Ba○markt)の設置サービスを頼みました。しかし、いくら設置してもらえるからとはいえ、そこはIKEA家具。棚などはある程度自分たちで組み立てておかなくちゃいけません。設置サービスから派遣されてくる人が来るまででの一週間、Kotoraは連日棚や引き出しの組み立てに追われたのでした。

トラさんウメさんの日常
ちょとここまっすぐじゃないんじゃない?


設置してくれた人は50がらみのおっちゃん。がまた濃かったんだ…。ものすごい職人気質の仕事魔で。作業台の長さが合わないから切ってくれたり、配水管から電気関係のことまですべてややこしいことをやってくれたのは良かったのですが。Kotoraも相方もできなかったら明日でもいい、って言ってるのに。結局10時間かけてほぼ一日で全部やってくれたんですよ…。
おっちゃん、その前日は別のところで10時間以上働き睡眠時間は5時間弱。そしてうちに来て、うちの作業が終わってからまた別のところに行っていた。土曜日のことです。
Kotoraが何度も言わないとお水もあんまり飲まなかったし、ご飯も一生懸命勧めてやっと食べてくれた。
良い職人さんなのは分かったし、基本良い人だったんですけど、一緒に作業するのは一日で十分って人だった…。
もちろん人の話は聞かないタイプ。
おっちゃんの健康状態、かなり心配。
倒れちゃってなければ良いけど…。

そんな風にしてできた。

 

トラさんウメさんの日常

Befor。

天井がかなり斜めなの、分かりますか?
トラさんウメさんの日常
After。
引き出しの取っ手が一部ちょっとずれてるんです。実は。(笑

今でこそキッチンセットがあるのが当たり前になってますが。
引越し直後はつまり、Kotora家には上の写真を見てもらったら分かるようにキッチンには一切物がなく。こちらにも何度か書いたかもしれませんが、4月から5月半ばにかけては外食・てんやもの・レンジでチン・あるいはお湯をかけて3分なものばかり食べてました。よく食べていたマギーなどの缶詰食、ラビオリ、スープ関係。もう二度と見たくない。塩辛くてまずかった…。美梅の高級猫缶のほうがなんぼほどかおいしそうだった。

トラさんウメさんの日常

闇に潜む猫。


つまり、できることなら台所設置は計画的にお早めに。ってことです。引越しの2,3ヶ月前くらいから始められたら理想的でしょうね。全部決めても配管や電気系統の技術者の予約が満杯で一ヶ月二ヶ月待ちなんてざらですからね。(注:自分でやっても良いんですけど自分でやると保証が効かなくなるんです。)
まあKotora家の場合は諸事情あってそれは無理だったわけですが…。

トラさんウメさんの日常

闇から明るみに照られた猫。


余談ですが、Kotora家には引っ越し当初冷蔵庫もありませんでした。前の家では取り付けの冷蔵庫があったんです。冷蔵庫は引越し後、4月中にすぐ決めて注文したんですけど。「まだ製造が追いついていません」だのなんだのとM○diamarktという大手電気チェーン店で問い合わせのたびに言われて、結局届いたのはほぼ2ヵ月後。でもその間、お隣さんが余った冷蔵庫を貸してくれていたんですけどね。持つべきものは良き隣人。

トラさんウメさんの日常
まだ紐解いていない台所用品にまみれる猫。


何から何まで自分たちで決めなきゃいけないことが多いドイツの引越し。一からキッチンセットのことを決めるのは楽しくなかったといえばうそになりますが。使いにくくてもあらかじめ設置されていた方が楽っちゃあラクかも?
Kotoraん家の場合は天井の形のせいで結局そんなに選択の余地があったわけでもないですしね。もっと広いスペースで、オープン型のキッチンとかそういう素敵なキッチンのプランだったらもっと可能性も広がって楽しいかも?ま、でも贅沢は言っちゃいけません。シンクもなくてお風呂場でお皿を洗っていた日々のことを思うと、キッチンセットってありがたいなあ~って思いますよ。

トラさんウメさんの日常
美梅!そんなところはチェックしなくて良いから!


前に田舎町で使っていた台所が60年代から全く新しくされていなかったもので。いつか爆発するんじゃないかとKotoraがいつもひやひやしながら使っていたガスコンロやら、温度調節が効かないというイタイオーブン。外側の木材がもうばきばきの棚。すぐに霜まみれになる冷凍庫にすぐ物がくさる冷蔵庫。
そんな前のものから比べると雲泥の差のKotoraたちにとっては最新型のキッチンセット。IHコンロにちゃんと温度調節ができるオーブンって使い心地満点。チルドも付いてる冷蔵庫ってすばらしい。
苦労した甲斐があったけど自分たちでつくる台所も悪くないなあとも思うわけです。
美梅も現場監督ありがとうね。
  
超巻物になってしまいましたけど、最後まで読んでくださった方々ありがとう~!